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主人公、登場の表現とは?(5−終)夏美の登場 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 主人公・夏美を演じる佐津川愛美には、木造の渡り廊下を歩いてもらう。この廊下。外にあるのだが、ところどころで校舎の影になり暗がりができる。

渡り廊下の内側.jpg

 奥の木工室側から、運動場に向かって歩くと、影に入ったり、外光が当たったりする。なかなか、映像的だ。日本のテレビ・ドラマはテカテカにライトを当てて、影の部分をなくしがち。(特に某放送局のTドラマ?)

 だが、物語というのは光と影の両方を見せることで、より深い表現が可能となる。ヨーロッパ映画では、そんな映像が多く、それが文学的な臭いを醸し出す。

 そこで、渡り廊下の暗いところから撮影をスタート。影になっているよく見えない夏美から始め。しばらく歩くと、外からの光が当たり、佐津川の顔が見える。という表現にしてある。

 映画的には、その前の部分まで大人になった夏美のナレーションが流れている。

 それが終わるころに暗がりにいる夏美が登場。やがて、光が当たり17才の夏美にバトンタッチするという演出。

 ちなみに、影から光というのは、これから始まる物語の夏美自身を象徴している。その渡り廊下でカメラ移動の仕方を決めていると、演出部のセカンド君の声。

 「佐津川愛美さん。入ります!」

(つづく)

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夏美イン道場.jpg

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主人公、登場の表現とは?(4)キャラを紹介 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 もうひとつ大切なこと。主人公の登場シーンでは、必ずキャラを紹介せねばならないということ。

 ヒーローであればカッコ良く、平凡な奴であればいかに平凡か? を表現、変人であれば、どう変人なのか? を登場の仕方で見せることが大切。

 これは他のキャラクターにも言えることだが、登場した瞬間に性格や設定を表現することが大切。

10494287.jpg

 ちなみに今回の「ストロベリーフィールズ」。マキ(谷村美月)は男子生徒の襟首を掴み、怒鳴っている。

 理沙(芳賀優里亜)は、取り巻きに夏美を虐めろと指示。

 学級委員の美香(東亜優)は、マキが暴れるのを止めに行く。

 登場の瞬間に、それぞれの性格を表現している。

 が、これは当然のことで、最近のハリウッド映画などは「キャラクターが登場後、90秒以内に人物設定を説明せねばならない」。という規定があったりする。

 最初に人物を説明をし、観客にキャラを把握してもらってこそ、物語を進めて行ける。が、時間をかけクドクドとしていると、退屈してしまう。

 「いかに短い時間でキャラを伝えるか?」は、とても重要なこと。 

 さて、今回の主人公・夏美の場合は・・・。


(つづく)

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主人公、登場の表現とは?(3)映画的表現 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 映画の場合。いろんな方法があるが、後ろ姿で現れて、名前を呼ばれて振り返るというは定番。

 ベッドから起き上がるとか(「バック・トウ・ザ・フューチャー」「サタデーナイトフィーバー」もそうだった)舞台とは違うビュジュアル的なものが多い。

10357673.jpg

 ちなみに黒澤作品では、先の後ろ姿で現れるというのがいくつもある。

 「用心棒」の主人公・桑畑三十郎登場(三船敏郎)は、山に向かって歩いて行く後ろ姿で登場。

 「赤ひげ」の若き医師・安本(加山雄三)も後ろ姿で小石川養生所に向かって行くところから始まる。

 スピルバーグの「レイダース/失われたアーク」(「インディジョーンズ」の1作目)のオープニングは「用心棒」をイメージしている。

 インディも三船敏郎のように後ろ姿で登場。山に向かって歩いて行くところから、スタートする。

 いずれにしても、センスやインパクトがあり「この人が主役だな!」と感じさせるものがある。こういう演出が大切だ・・。

 さて・・。

(つづく)

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出演:佐津川愛美 芳賀優里亜 東亜優 谷村美月 
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主人公、登場の表現とは?(2)舞台演劇の場合 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 学生映画や新人監督の作品で、よくあるパターン。

 冒頭から数人の登場人物が出てくる。が、誰が主役なのか?分からない。

 作り手は「誰が主人公であるか?」分かっているが、それを特別な表現で強調せねばならないことに気づいていないからだ。

ベスト雲.jpg

 それなりの方法論で描けば、観客は無意識に「主人公が誰なのか」を理解する。が、無意識に理解するので、新人監督だと「意識して描かねばならないこと」に気づかない。

 それらの表現。昔ながらの舞台演劇(新橋演舞場や明治座でやる伝統的なもの)が勉強になる。意気なものが多い。例えば・・・幕が開き、すぐに主役は登場しない。

 二番手、三番手。時にはその場面限りのキャラクターが出て来て、物語の設定を紹介する。(もちろん、客席に向かって告げるのではなく、物語を進め、演じながらである)

 そして、とてもいいタイミングで主役が登場。傘をさしてやってきて、ぱっと閉じると中村勘三郎!「おーーー!」と観客は声を上げ、拍手が起こる。

 或いは酒を飲んで、歌いながら花道から登場! 単に有名俳優が演じているから、「ああ、この人が主役か!」という表現ではない。

 いずれにしても他の役と違い、「この人が主役ですよ!」ということをアピールするものだ。

(つづく)

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主人公、登場の表現とは?(1)渡り廊下の場面 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 地元俳優の垣内さん。その撮影を終えたあと。

 教室前の廊下から、剣道場側の出口を出る。と、そこはもう次の撮影現場。

 運動場から続く、渡り廊下。この屋根が素晴らしい。木で出来た情緒あるもので、横に並ぶ3つの棟を縦に繋いでいる。

渡り廊下の内側.jpg渡り廊下屋根裏.jpg
(写真上、夏美登場の場所。屋根裏の汚れがリアル。これも歴史を感じていい。写真下は写真上の位置から、手前にバックして行った場所。この写真の背後はもう運動場)
 東陽1.jpg

 この渡り廊下が、主人公の夏美登場の場所となる。
 
 映画でも舞台でも、主人公の登場というのは重要だ。見ているだけでは意外に気づかないが、それぞれに「この人が主役ですよ!」という演出がなされている。


 (つづく)

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美香とケーキ.jpg

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これまでの撮影をシナリオで確認(4ー終) 2007/9/17 [撮影初日(二)学校]

 例えば、先に紹介したシナリオの一行「夏美だけが一人渡り廊下を歩く」と言う下り。

11636492.jpg

 今回はシナリオを書く前に、撮影場所を決めている。

 が、通常は書かれたシナリオを監督が読んで、ロケハンをして、それに相応しい場所を選ぶ。そこで「どのような方法論で撮影するか?」を考える。

 これこそが監督として、重要な仕事。

 単に「渡り廊下」を探して撮影するだけでは、まんまだ。そこに自分なりの何かを加えないといけない。

 シナリオライターが「渡り廊下」と書いていても、普通の廊下にする方が効果的であれば変更する。

 と、書いても、今イチ分かりにくい。次のエピソードで詳しく説明する。ともあれ、メインの俳優が登場するファースト・カットの撮影だ!

(つづく)

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これまでの撮影をシナリオで確認(3)監督は演技指導できない? 2007/9/17 [撮影初日(二)学校]

 シナリオを確認したのは、「監督とはいかなる仕事であるか?」を紹介するためだ。

しなりお13.jpg

 通常、映画監督というのは演技指導をする人。と思われがちだが、あまり正しくはない。

 もちろん演技に対して「OK」「NG」を出し、「もっと、感情的に!」「もっと、冷静に」とか指示はする。が、もともと俳優でない監督は自身で演技ができない。自分ができないものを指導するというのは変。

 演技指導というより、自分のイメージに近づけるための指示なのである。監督の一番すべきことは、シナリオを理解し、自分なりの映像イメージを構築。全体的な演出をすることである・・。

 カメラ・アングルやサイズを決めること。俳優の動き、カメラの動きを決める。光のイメージを伝えること・・・。

 それ以外にもさまざまな演出が存在する。そのひとつひとつが物語を盛り上げ、感動に繋げて行くのだ・・。

 詳しく説明する。

(つづく)

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これまでの撮影をシナリオで確認(2)シーン2 2007/9/17 [撮影初日(二)学校]

シナリオ7.jpg

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シナリオ
(2)公立T陽高校・午前中                       
       木造の校舎。古く懐かしい。渡り廊下を歩く生徒 
       たち。板で張られた廊下。クラスに向う生徒。昭 
       和四〇年代に迷い込んだみたいだ。
       用務員の古本。電灯を取り替えるが、やる気なし。
M「これが私の高校。夏は暑く、冬は寒い、昭和初期に建てられ
  た木造の校舎。そして、これが私。高校二年生。でも、友達
  は誰もいなかった・・」
        生徒たち、皆、友達と一緒に話しながら登校。
        夏美だけが一人渡り廊下を歩く。空を見上げて
        入道雲を8ミリカメラで撮影する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 つまり、最後から2行目以前の部分までを、すでに撮影したことになる。次に撮影するは、その次のところ・・。

 「夏美だけが一人渡り廊下を歩く。空を見上げて入道雲を8ミリカメラで撮影する」

 ということで、主人公の夏美=佐津川愛美が登場。いよいよ、ドラマ部分が始まる。

 これでお分かりだと思うが、演出部チーフはちゃんとスケジュールを「順撮り」にしてくれているのだ。

 前にも書いたが、通常はオープニングの撮影が最終日だったりすることもある。シナリオの順番通りには撮らない。撮影効率を考えて予定を立てる。

 が、今回は10代の若い女の子たちがメインの物語。気持ちが変化していく様を大切に描きたいので、出来る限りシナリオ順に撮影したいとお願いしてあった。

 その希望通りに、佐津川愛美の最初の撮影は、本当に夏美が登場するシーンである。俳優にとっても、演じやすい。

 というより、物語の展開と共に、佐津川自身が成長していくドラマにしたい。というのが僕の考え。

 作り事ではない。17才の佐津川の思いが夏美と共振したとき。感動が見る人にも伝わるはずだ。


(つづく)

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これまでの撮影をシナリオで確認(1)シーン1 2007/9/17 [撮影初日(二)学校]

 ここでちょっと、シナリオを見てみよう。

シナリオ11.jpg

 以下のシーン1「町の風景」。これは数日前の風景撮りもあって済み。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シナリオ

(1)街の風景(朝)                        

      青い空。白い入道雲。古い神社。狭い路地。木造の家。
      昔見たような懐かしい街並み。
大人になった夏美のモノローグ「ここが私の生まれた街。この町過ご
  した十七年間は今も忘れられない・・・。この川は小学生のとき、
  よく泳ぎにきた・・。***(中略)***
   それから好きな物はイチゴ。イチゴを食べて夕陽を見れば元気
  になれた。みんなそんなイチゴが好きだった・・。
        
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 なので、本日は以下のシーン2から撮影している。M(モノローグ)部分は撮影終了後。編集も終わったMAの段階で、大人の女性の声を録音するので今は関係ない。

 そのあとの木造校舎の中の下り。本日、朝イチから撮影した。用務員の古本さんの部分も前回まで日記に書いた通り。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シナリオ

(2)公立T陽高校・午前中                       
       木造の校舎。古く懐かしい。渡り廊下を歩く生徒 
       たち。板で張られた廊下。クラスに向う生徒。昭 
       和四〇年代に迷い込んだみたいだ。
       用務員の古本。電灯を取り替えるが、やる気なし。
M「これが私の高校。夏は暑く、冬は寒い、昭和初期に建てられ
  た木造の校舎。そして、これが私。高校二年生。でも、友達
  は誰もいなかった・・」
        生徒たち、皆、友達と一緒に話しながら登校。
        夏美だけが一人渡り廊下を歩く。空を見上げて
        入道雲を8ミリカメラで撮影する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 さあ、これからだが・・。
 
(つづく)

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映画監督という仕事(17ー終)撮影最終日へつづく! 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 話が大きく逸れてしまった・・。

 が、ファーストカットを撮り終え、機材を移動させるスタッフを見ていると、そんなことを思い出した。

黒板ーs.png
 
 そして、このエピソード。長々と書いた訳がある。

 単に「プロの現場は天国」ということを語りたかったのではない。

 自主映画時代の仲間との物語が、今回の映画「ストロベリーフィールズ」と関連してくるからだ。

 そのことは、撮影最終日の日記で書きたい。

 さあ、次のシーンの撮影だ。いよいよ、メインの俳優が登場。主人公の夏美役・佐津川愛美である!

(つづく)


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映画監督という仕事(16)プロの現場は天国! 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 俳優もプロフェッショナル! 演技中に笑い出したしり、ふて腐れたりする者はいない。皆、真剣!

 「バイトがあるので、今日はもう帰ります!」

 なんて言い出す奴もいない。というのも、自主映画時代は、俳優としてよく女子大生に出てもらった。その子の機嫌をとるのも、僕の仕事だった(怒らせ、ご機嫌を損なうと撮影中に帰ってしまう!)。

 当然だがプロの俳優さんは、ほんと真剣に芝居をしてくれる。誰もが役に成り切り、台詞を完全に覚えて現場に臨む。

 食事のことで悩まなくても、お昼になれば弁当が届く!まさに映画天国! 僕は演出に専念。いい作品を作ることだけを考えればいい。

 通常。趣味の段階は楽しいが、プロになると厳しく過酷といわれる。が、僕の場合はマチュア時代は本当に大変だった。だからプロの現場で仕事ができる今は、本当に楽しい。

 さて・・。

東陽中学校ー桑原 197ーs.jpg
 

(つづく)

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映画監督という仕事(15)プロの世界は皆、真剣! 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 自主映画時代は、そんな連続。それに比べれば、プロの現場は天国だ!!

 スケジュールは、演出部チーフが立てくれる。

 「あっ。このシーンを予定に入れ忘れてた!はははは!」

 なんてことは、絶対にない。今回もそうだが、監督が演出しやすいように、様々な角度から考えて予定を立ててくれる。

 他の助監督はエキストラの指導。小道具や衣裳を担当。

20050917.jpg

 僕自身が買わなくても、機材は技術部が用意。カメラもライトも担当する。優秀なスタッフが何もいわなくても、さまざまな局面で気を配り、がんばってくれる。

 自主映画時代はその全てを僕がやっていた。カメラも自身でまわしていたので、レンズの効果、被写界深度を学び、デイライト・フィルムとタングステンの違いを把握。

 パンフォーカス、バックズーム。手持ちと移動撮影の違い。カメラ関係だけでも、いろんなことを勉強した。

 が、今は知識も経験もあるプロのカメラマンが、全てやってくれる!

 おまけにスタッフは皆「いい作品を作ろう!」と思っている。途中で「辞めたい」と言い出す者もいない。趣味の延長でやっている人も、当然いない! 

 皆、職人のプライドを持ち、素晴らしい仕事をしようとする。

(つづく)


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映画監督という仕事(14)半年続いた撮影 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 自主映画であっても、真剣にかかると過酷だ!

 監督が妥協しなければ、1ヶ月でも2ヶ月でも撮影が続く。それで半年間。撮影をしたことがある。僕が17年前、田辺でロケした作品。

撮影風景2ーs.jpg

 5月に準備を始め、夏の田辺ロケは無事に済んだものの。東京は毎日が雨。晴れの日を待って撮影すると、12月までかかってしまったのだ。

 「もう、いいや・・」と思えば全てを終えることもできる。もう、精神力との戦い。経済的にも過酷。毎日朝5時に起きる。晴れていたら撮影。

 でも、雨が続く。中止を連絡。また、翌日に賭ける。1週間に撮影できるのが1日くらい。終わりが見えない。

 スタッフのテンションが下がり、次第に辞めて行く。いろんな理由をつけて、去って行く。

 役者がいなくなったら撮影はできないので、必死でつなぎ止める。潰す訳には行かない! でも、前に進めない。凄惨な日々だった・・。


(つづく)

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映画監督という仕事(13)「君は才能ある!」といわれる幻想 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

撮影風景ーsーbw.jpg

 「キミは才能ある! 映画を撮ってみないか?」

 大手映画会社のプロデュサーから、そう言われると信じている奴がいた。しかし、そんな奇特な人はいない。なのに、皆「チャンスがない」と嘆いた。

 それは「棚ぼた」。チャンスではない。自分から何もせずに、人生が展開する訳がない。結局、その友人は失望。たった1年で、故郷へ帰ってしまった・・・。

 別の友人。自主映画の撮影中に問題勃発で中止。再開せずに終わる。皆、「これが現実だ。世の中は甘くない・・」と思い込んだ。

 結局、最後まで撮影して、数本の映画を完成させたのは僕だけだった・・。

 3年目。同期で自主映画を続ける友人。誰もいなくなった。時代の流ればかりではない。何より自主映画は、監督が「もう、いいや・・」と思えば、その瞬間に終わってしまう。

 誰も夏の炎天下での撮影なんて、望んでいない。監督である自分が嫌なら、ロケを中止にできる。プロならそうは行かないが、自主映画は可能。暑ければ寒ければ、撮影延期ができる。

 でも、それを続けるとスタッフのやる気が失われ、やがて空中分解する・・・。

(つづく)


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映画監督という仕事(12)黒澤明になろうとした友人 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 そんな時代。1980年代前半。僕は仲間と共に自主映画続けた。8ミリカメラをまわした。

集合写真88ーs.jpg

 九州出身の仲間がいた。

 「俺の夢は、黒澤明のような映画監督になることだ! 自主映画でも一切妥協しない!」

 彼は酒を飲みながら、熱く語った。

 「太田。聞いてくれよ。誰にも言ってないんだけど、実はこんな物語を作りたいだ!」

 そんな話を何度も聞いた。僕も彼も、「アメリカ映画」と「ローリングストーンズ」が好き。とても気が合った・・・。

 僕の自主映画第1作では、助監督をしてくれた。

 次は彼の番。僕が助監督をする約束。

 でも、撮影をスタートさせなかった・・。

 他の仲間も、自分から動こうとしなかった・・。

 皆、いつか有名監督が自分の存在に気づき、チャンスを与えてくれると信じようとした。必ず大きなチャンスが巡ってくる。そう考えていた・・・・・。


(つづく)


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映画監督という仕事(11)80年代の青春 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 1980年代初頭。テレビでは「ひょうきん族」が人気。

 「笑っていいとも!」も、この頃にスタート。お笑い番組では「がんばる人」や「田舎者をバカにするギャグ」が、もてはやされた。

 バラエティやアニメ番組でも、がんばっていた時代を象徴する「巨人の星」「飛び出せ!青春」等のパロディが流行。

10408427.jpg

 60〜70年代のようなメッセージ性のあるフォークソングは、廃れる。カルフォルニア・サウンドのような、軽いノリのポップスが人気となる。

 時代の先端には、ユーミンや山下達郎。テレビでは松田聖子や田原俊彦が、ラブソングを歌う・・。

 コマーシャルはおしゃれな海外ロケもの。ファッションとトレンドを発信。80年代後半・バブル時代への、プロローグであった。

 プロの映画監督を目指すという友人たちは、「俺は大学生の奴らとは違う! 夢がある!」といいながらも彼らの発想に近かった・・。

 可愛い女の子を撮っただけの、楽して作れるストーリーのない短編映画を作る。

 軽いノリで「俺はプロになれる!」と思い込む者が多い。まだ、堅実な大学生の方が正解だと思えた・・。

(つづく)

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映画監督という仕事(10)1980年代という時代 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 1980年代前半。

 「がんばるのは、カッコ悪い!」

 そんな風潮があった・・。

 ある種の反動。1960〜70年代。高度経済成長期、日本人はもの凄くがんばった! お父さんたちは夜遅くまで働き、日本を豊かにし、会社を世界的企業にし、マイホームも建てた。

 テレビでも「スポ根」ドラマ「巨人の星」等、或いは熱血先生が活躍する学園もの「飛び出せ!青春」などが人気だった。

 ところが80年代に入り、社会が確立。個人が何かをするにも、入って行く隙間がなくなった。また、日米安保時の学生運動の敗北もあって、しょせん巨大権力には勝てないという空気もあった。

高層ビル.jpg

 汗をかいてがんばっても、どうせ何も変わらない。

 経済大国に成長し、巨大企業が支配する日本では、もう個人のサクセス・ストーリーは生まれない。体制の中で堅実に生きて行くしかない・・と多くの人が痛感する。

 「だったら、軽く、楽しく、おしゃれに生きよう!」ということが主流になった。

 「会社に入れば、嫌な仕事もせねばならない。大学の4年間は遊んで暮らそう! 気分よく、カッコよく、軽く生きよう・・・」

 夢を追うより、ガールフレンドを作ろう!

 20代前後。僕らの世代は、そう感じていた・・。

 
(つづく)


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映画監督という仕事(9)80年代の学生たち 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 当時、僕はこう言い続けていた。

 「サラリーマンにはならない。どんな厳しくても、プロの映画監督を目指す! 8ミリ映画で映画界に殴り込みをかける!でも、自分たちが楽しい映画作りでは、観客を感動させる作品はできない!

 趣味の延長で作った作品では、心に届かない。スタッフ、キャストが苦労して作り上げてこそが、素晴らしい作品になる! 僕は、見る人が感動で涙する映画を作りたいんだ!」

監督とカメラーBW.jpg

  大学生の友人に、僕の考え方が理解できないのは分かる。「大学時代の4年は、就職するまでの執行猶予」それが彼らの発想なのだ。

 だが、同じように夢を追う友人たちも、大学生に近い部分があった。

 松田優作のような、俳優になりたい! 
 矢沢永吉のような、ロックンローラーになりたい! 
 村上龍のような、小説家になりたい! 
 浅井慎平のような、カメラマンになりたい! 
 スピルバーグのような、映画監督になりたい!

 そういいながらも彼らは、楽しくやろうとしていた。そうなってしまう背景には、80年代という時代もあった・・・・。


(つづく)


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映画監督という仕事(8)自主映画は趣味か? 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 それどころか、説教する大学生の友人までいた。

 「太田。お前なあ。 自主映画なんて所詮は趣味だよ。他の奴から見たら遊びなんだよ。

 なのに、お前はスタッフにも、俳優の演技にも厳しいことを言う。プロのような撮影をしようとする。勘違いしてないか? 楽しくやるのが自主映画だろ?」

 勘違いはしていない。遊びのつもりはみじんもなく、当時からプロの映画監督を目指していた。
 
 が、時代は80年代前半。友人の考え方がマジョリティ。大学生の多くは4年間、楽しく遊んで暮らしたいと思っていた。

10882985.jpg10158837.jpg

 大学を卒業すれば、就職。まじめに働かねばならない。それまでは好きなことやって、彼女作って、海やスキーに行ってエンジョイしたい。そう考えていた。

 その背景にあるもの。当時は就職すれば安泰。定年まで給料がもらえた時代。会社が潰れることもない。今のような不況の時代ではなかった。

 「夢を追ってミュージシャンや俳優を目指すなんて、現実を知らないバカだ。世の中甘くない。嫌でもサラリーマンになり真面目に働くのが、堅実な生き方!」

 そんな時代だった。対して僕は、こう言い続けていた。

 「僕はサラリーマンにはならない。どんな厳しくても、プロの映画監督を目指す! 8ミリ映画で映画界に殴り込みをかける!」

(つづく)

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排水口の4人ーs.jpg

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映画監督という仕事(7)「や〜めた!」と簡単にいう友人たち   2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

1988撮影0ーs.jpg

 スタッフ、キャストには、いろんな人に参加してもらった。だが・・。

 「がんばって映画を作ろう!」「プロの映画人になりたい」

 と思っているのは、一握り。あとは、「映画撮影? 面白そう!」とミーハーな気持ち。だから、ちょっと嫌なことがあるとヘソを曲げる者が多い。

 集合時間に遅刻。見ていないと、手を抜く。撮影現場で、出演者の女子大生を口説き始める・・。振られると急に「お前の描くテーマに共感できない」と言い辞める。

 楽しくないとテンションが下がる・・・。監督である僕を差し置いて演出。撮影を中断して議論。突然に「バイトあるから!」と撮影中に帰る。

 「感動的な映画を作ろう!」という以前に、撮影を推進するだけでも大変だった。

 そんな彼ら、彼女らと共に撮影。途中で「やーめた!」と言って投げ出されないようにして、最後まで続けてもらうことは本当に大変。

 ギャラも払っていないので、嫌なことがあったり、辛い撮影があるとすぐに辞めてしまうのだ。それどころか、僕に説教する奴までいた・・・。

(つづく)

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映画監督という仕事(6)アマチュア時代は大変? 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 それどころか、こう思える。

「プロの撮影現場は天国! ホントにいいなあ〜」

 散々厳しいことを書いておきながら、プロを嘗めているのか? と思われそう。でも、本当だ・・。プロの監督になってからも、撮影初日はいつも自主映画時代を思い出す。

 本日は下駄箱シーンの準備をするスタッフと、数多くの並ぶ機材を見て記憶が蘇った・・・。

 今から20年ほど前。僕が20才の学生時代。自主映画をやっていた。機材は全て自前。

 何年もかけて買いそろえた。まず、8ミリカメラ。

 (やはりキャノンの1014が最高。でも、定価12万円。ヨドバシ価格で8万円もした! 買えたのは、自主映画を始めて、4年目だった・・・ちなみに当時のバイト時給は、600円!)

 カメラのフィルター、三脚、ライト、エディター、サウンドエディター、スプライサー、映写機、等。

10615218.jpg

 レンタルで借りることもできないので、皆、自分で買う。或いは友人から借りた。そしてスタッフ、キャストを頼むのは友人たち。もちろんノーギャラ。

 プロを目指す者もいるが、基本は趣味として8ミリ映画を作っている。自分の作品を手伝ってもらったら、次回は友人のスタッフを手伝うというのが暗黙の約束。

 スタッフ、キャストは友人ばかりでない。

 専門学校の学生。映画マニア。不良少年。暴走族。変人。プロの俳優。アイドルの卵。気まぐれ女子大生。遊び半分の大学生。気分は巨匠の映画ファン。

 一癖も二癖もある面々が、集まる・・・。

(つづく)

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「ストロベリーフィールズ」の放送日 in 2008-69938281.jpg

衛星放送 チャンネルNECO 特集「天国の法則」

今週6月20日(金)午後5時10分から放送!

監督&脚本:太田隆文
出演:佐津川愛美 芳賀優里亜 東亜優 谷村美月 
波岡一喜 伊藤裕子 小西博之 三船美佳

春美VS夏美s.jpg


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映画監督という仕事(5)これまでに比べれば! 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 そんなふうに映画監督というのは、凄まじく重いプレッシャーがのしかかる。

 おまけに今回の「ストロベリーフィールズ」は、僕にとってはこれまでにない規模。

 スタッフも30人以上。多くの俳優さんが出演する。映画としては小規模だが、僕が手がけた作品の中では最大。

 壮絶なプレッシャーを感じるだろう・・・と覚悟していた。

砂3.png

 が、ここまで盛り上げて書きながら、申し訳ないが・・・・製作費を集めるために走り回った5年の方が、もっと凄い重圧・・厳しい状況にいた・・。(これはホント!)

 「*千万。投資するから***を揃えてほしい」と言われて、2年も駆け回ったのに投げ出された。
 
 信頼する業界の先輩監督からも、「もう無理。諦めた方がいい」と何度も言われた。

 とにかく、5年の間。業界関係者からは否定。否定。批判の連続だった。飛び上がろうとして、何度も何度も叩き付けられた。

 いくつもの困難を全て乗り越えて、ここまで来た。それに比べれば、どんなことでも平気。いや、それどころか、こう思える!

  「プロの現場は・・・」

(つづく)

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「ストロベリーフィールズ」の放送日 in 2008-69938281.jpg

衛星放送 チャンネルNECO 特集「天国の法則」

今週6月20日(金)午後5時10分から放送!

監督&脚本:太田隆文
出演:佐津川愛美 芳賀優里亜 東亜優 谷村美月 
波岡一喜 伊藤裕子 小西博之 三船美佳

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映画監督という仕事(4)武道館で歌うのと同じ? 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 ロック歌手の矢沢永吉。インタビューで、こんな話をしていた。

 武道館でライブするとき、1万人の観客が自分を見つめる。その視線が射るように襲い、吹き飛ばされそうになる。

 だから、負けないように歌わなければならない。それにはもの凄いパワーが必要。

 友人の歌手に聞いても、こう言っていた。

 「僕は武道館で歌ったことはないですが、中野サンプラザのステージでも同じです。お客さんの視線で、吹き飛ばされそうになります・・・」

 新人だから緊張するとか、上がるということではない。真剣に見つめる人の目はもの凄い力を持つということ。

 武道館でいえば、1人VS1万人のような戦いのようなもの。
 
 映画監督の場合。そのお客の熱視線が、スタッフの目!

20050917.jpg

 コンサートの観客とは人数が違うが、プロの視線は一般の何十倍、何百倍もの力を持つ。それが束になって監督を射抜くのである・・。

 プレッシャーに耐えきれず、撮影初日に失踪した新人監督さえいる。

 実感してもらいにくいかもしれない。想像を絶する責任と重圧。

 多くのスタッフ&キャストからの、はじき飛ばされそうな熱視線を受けながら、全てを判断し進めて行くのが、映画監督という仕事なのである・・・。

(つづく)

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6月20日(金)午後5時10分から放送!

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波岡一喜 伊藤裕子 小西博之 三船美佳

美香応援s.jpg


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映画監督という仕事(3)圧倒的な視線? 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 監督業とは、そんな仕事だ。

 「よーい。スタートぉ!」

 というだけでも、そこにスタッフ全員の目が集中する。それはもの凄い力となって、監督に降り注ぐ。実感しにくいと思うので例を上げる。

東陽中学校ー桑原 082ーs.jpg

 例えば学級会。委員になって教壇に立ち、進行役をする。

 経験ある方は分かると思うが、毎日、一緒に勉強している同級生ばかり。なのに、皆が自分を見る視線に、もの凄い圧力を感じたことはないだろうか?

 結婚式でスピーチするとき。50人位のお客の前で話すだけでも、もの凄く緊張し、人々の視線で圧倒されたことはないか?

 歌手の矢沢永吉。インタビューでこんな話をしていた・・・。

 
(つづく)

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映画監督という仕事(2)指揮官と同じ? 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 なので、OKひとつ出すのも、もの凄い決断が必要。

 「監督は、こんなレベルでOKするのか?」「もう少し粘れば、いい芝居になるのに」

 と思われると、真剣にいい作品を作ろうとしていることが伝わらない。と、いって粘ってばかりいると、「早く次に行けばいいだろう。大したシーンでもないのに!」と不満が募る。

時計s.jpg

 現場での最高責任者である監督の役割は、重大であり責任は極めて大きい。多くのこだわりスタッフを納得させ、率いて行く度量と意思が問われるのである。

 戦国時代で言えば・・。「この殿様に着いて行けば、天下が盗れる」と思えば、侍たちは必死で戦う。

 が、「この殿はアホじゃ。さっさと乗り換えて、別の国に仕官しないととんでもない目に遭う!」と戦いもそこそこに「裏切りご免!」といなくなる。

 映画の世界も同じである。

 監督はビジョンを持ち、進むべき道を示し、皆を率いて行く統率力が必要。

 監督が発する言葉の一言、一言。全ての行動に対して、スタッフはシビアな評価をするのである・・・。

(つづく)

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映画監督という仕事(1)プロフェッショナルな人々 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 朝の登校シーンは終了。校舎中庭に移動。渡り廊下のシーンに移る。技術部は機材を片付け始める。

 カメラ、三脚、ライト、スタンド、延長コード。撮影にはさまざまな機材が必要。同じ校内とはいえ、それを別の場所に持っていくのも大仕事である。

照明部準備.jpg

 その光景を見ていて、感じることがあった・・。

 先にも書いたが、撮影では全て監督が判断せねばならない。スタッフは用意周到に準備し、シナリオに書かれたシーンを現実の中に組上げてくれる。

 フレームの中に、「ストロベリーフィールズ」の世界を作り出してくれる。

 それを監督が見て、「もっと***がほしい」「これはいらない」「こんな工夫もほしい」注文を着ける。スタッフはそれに応え、カメラや照明。エキストラの動きを考える。

 しかし、何を言っても応えてくれるか? というと、そうではない。本当に考え抜いた演出で、必要不可欠なことを言わねばならない。

 彼らはプロフェッショナル。おまけに一癖も二癖もある拘りアーティスト。会社員のように、上司が命令すれば何でも従うということはない。

 簡単にできることでも、作品にマイナスになる注文だと拒否されることもある。でも、プラスになることなら、時間がかかり面倒なことでも張り切って応えてくれる。

 信頼してもらえれば、もの凄い力になる。が、バカな注文ばかりしていると、誰も支持してくれなくなる。

 そんな意味で、映画作りというのは監督VSスタッフという構図がある・・・。

 (つづく)

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地元俳優・垣内さん登場!(下)リアルな演技! 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 そんな垣内さんが演じる、用務員の古本。(写真下は日頃の垣内さん。演じているときとは顔が違う! デ・ニーロか?)

古本2.jpg

 今回の映画「ストロベリーフィールズ」では非常に重要な役である。

 彼が運転する車に乗ったマキ(谷村美月)、理沙(芳賀優里亜)、美香(東亜優)が事故で死んでしまう。そこから物語が始まのだ!

 そんな古本役。やる気がなく、いつも適当に仕事をしている。その感じを出してほしいと垣内さんにはお願い。撮影をスタートさせる。

 特に台詞もないので、即、本番。

 「よーい、スタートぉ!」

古本廊下ーS2.gif

 やってくる生徒たち。「おはようございます!」と古本に声をかける。が、無視。窓を拭き続ける。が、女性教師がやってきて挨拶されると、急ぎ頭を下げる。

 古本の嫌らしさがうまく出る。生徒たちが教室に入ってしまい、古本だけが廊下に残される。そこで・・。

 「カッーーーーーーーート!」

 よし、OKだ! 古本さん。最高!

 移動して、主人公・夏美役の佐津川愛美登場シーンの撮影だ。

(つづく)

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地元俳優・垣内さん登場!(中)俳優の存在感 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 俳優は衣裳を着て、カメラの前に立った瞬間。その力量が分かる。

 演劇学校の学生がどんな豪華な衣裳を着ても、学生が衣裳を着ているふうにしか見えないことが多い。

 ところが名優と呼ばれる人が衣裳を着ると、その瞬間に役に見えるのである。

 先日の衣裳合わせでも、そうだった。天才少女・谷村美月は体操服を着たとたんに、シャイで繊細な中学生・谷村ではなくなり、不良少女・マキになった。

 ベテラン・飯島大介さん。シャツにステテコ姿になった瞬間に、頑固オヤジの生活感と悲哀を発揮した。

 本当に凄い俳優というのは、そういうところがある。

古本−廊下s.jpg

 垣内剛さんにも、同じものを感じるのだ・・。しかし、前にも書いたが、彼は紀州弁慶伝説保存会のメンバー。地元のイベントなどで、芝居をしている。

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 が、長年やっている訳ではなく、今年、間もなく開催される弁慶祭での出演が初めてだという。学生時代も演劇をやっていた経験がない。

 にも関わらず、地元オーディションでは見ごとな台詞まわしを見せて、スタッフを驚かせた。そして、今もまた、廊下に立っているだけで、用務員にしか見えない存在感を発揮。

 熊校の劇団「ふたり」にしろ、垣内さんにしろ、田辺の演劇層が厚いのか? もの凄い素質を持った人たちと、今回、幸運にも出会えたのか? とにかく、嬉しいことである!

(つづく)


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地元俳優・垣内さん登場!(上)用務員にしか見えない! 2005/9/17 [撮影初日(二)学校]

 校舎の中。少しだけ移動。

 下駄箱のところから、剣道道場前へ。そこから延びる長い廊下を使って、あと一つ朝の校内シーンを撮る。

 始業ベルが鳴る場面。実際には音は流さず、生徒たちが教室に入って行く。そして誰もいなくなった廊下。というシーンである。

 そこに本日、一番目の俳優が登場。地元オーディションで知り合い、「ぜひ!」とお願いした垣内剛さんである。

 すでに現場にスタンバイ。衣裳を着て持ち場に立って、窓を拭く練習をしてくれていた。

古本1のコピーsのコピー.png

 その垣内さんを見たとき一瞬、思えた・・・

 「用務員さんがいる・・」

 が、撮影中に用務員さんが窓ふきをしている訳がない。

 ああ、垣内さんだ・・。と、次の瞬間に分かるのだが、本物にしか見えない。彼のお仕事は大手車メーカーのディラー。いつもはスーツ姿。なのに、違和感なく、用務員さんに見える。

 いや、用務員さんにしか見えない!

 まだ、演技もしていない。台詞も言っていないのに。凄い・・・。

(つづく)

 
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