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第十一章 ロケ地・田辺市篇 ブログトップ
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メインロケハン終了(下)美しい田辺の風景 2005/9/4 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 そしてスタッフにも、晴れた本当に美しい「田辺の風景」を見てほしいと思っていた。

 何より、天神崎の夕陽はナマで見てほしかった。雲のかからない、真っ赤な太陽が視界いっぱいに広がる海に沈むのを見てほしかった。

 それが果たせたのも嬉しい。満足いく、ロケハンとなる。

 これで帰京。

 ではなく、行くところがある。東京に戻る途中に2カ所、大切な寄り道をする。

 ひとつ目は、映画ストロベリーフィールズ」の主人公・いちご四人娘の最後の1人。美香役のオーディション

 その後、マキ役の、あの子と初めて対面する!

 期待の天才少女・谷村美月である!

<つづく>

 (「ロケ地田辺市篇」終了。次回から「美香役を探せ!篇」に突入だ!)


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メインロケハン終了(上)懐かしい田辺の風景 2005/9/4 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 本日で映画ストロベリーフィールズ」田辺ロケハン、終了。

 天気にも恵まれ、予定した場所を全てまわることができた。

 通常、ロケハンでは雨が振っても時間がないと、監督は晴れを想像して撮影場所を決定せねばならないこともある。

 

 製作部が「この場所。晴れてると景色がいいんですよ!」とか言っても、雨で視界ゼロだと想像もできない。だが、時間がないので、監督はそれを信じてOKとかいうこともある。

 が、今回は僕自身が5年前から自腹でロケハン。それぞれのロケ地が晴れ、雨、雲り。という天気というだけでなく、春、夏、秋、冬。さらには朝、昼、晩と、あらゆる時期、季節、時間帯をチェックしている。


 
 僕のみならず、カメラマンのSさんも全て把握している。1年前から、何度も田辺へ来てもらって、春、夏、秋、冬を全て見てもらった。

 業界の友人には「執念」とか、「やり過ぎ」とか言われる。が、「晴れを想像して、ロケ現場決定・・」なんてことは、やらずに済んだ!

 素晴らしい映画を作るための、新たな1歩。

<つづく>


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ロケハンの意味(下)映画は現場で作ってんだ! 2005/9/4 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 そんな「踊る!大捜査線」の名台詞。映画の現場でよく聞く。

 ロケハンに関しても、そのスタッフの言う通り。単にロケ地を見てまわるだけではない。監督とスタッフの重要なコミニュケーションの場。夕食を食べるときでも、意思疎通をする重要な機会。

 東京に戻れば監督には、さまざまな作業が待っている。スタッフとじっくり話せる時間は余りない。次、会うのは撮影ということもある。

 ロケハンで、宿を共にし、食事をし、ロケ地を巡ることは、互いのカラーや意識を理解し合うための、貴重な時間。

 さらに、今回の「ストロベリーフィールズ」では「お仕事」としての撮影ではなく、

 「まず、スタッフに町を好きになってもらう!」

 ところからスタートしている。

 場所の由来や歴史。思いを語りながら、ロケ地を紹介した。もし、その話のように会議室から何度も電話をかけて来て、ロケハンを中断させるような奴がいたら・・。

 目先のことしか考えず、自分の趣味を押し付けて来るPがいたら・・・。

 それは映画を潰そうとするのと、同じ。

 作品クオリティを下げようとするのと、同じ・・・。

 問題ある日本映画が多いのは、そのせい。残念だが映画界では、その種のバカなPがよくいる。現場が素敵な作品を作ろうと努力しても、上にいるPがそれを邪魔する。

 今回の作品にも、そんな人がいる!とは言わないが、そんな奴が映画スタッフの邪魔をし続ける。

 映画作りも、警察機構も、上がバカだと、下が苦労する。映画は会議室では作れない。現場で作るものなのだ。

<つづく>


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ロケハンの意味(中)映画は会議室で作ってんじゃない!2005/9/4 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 思い出すだけでも、腹が立つという感じ。そのスタッフは話を続ける。

 「そのPは現場の邪魔をしていることが、分かってねえんだよ。映画作りは会議室でやるものだと思ってやがる!

 監督との話を聞いてると、シナリオの問題点というのも、自分の趣味を押し付けたいだけ。そんなことをロケハン中に電話してくるな。東京に帰ってから話せてんだよ!

 Pである自分が言えば、スタッフは何でもいうこと聞くって。勘違いしてやがるタイプ。よくいるんだよぉ。若造のくせに、デカイ顔して命令する奴がぁ。

 ロケハンの妨げになってることも、分かってねえ・・。映画は現場で作ってんだょ! 監督の携帯を奪って『会議室から命令してくるな!』って言ってやろうか?と思ったよ。そんな奴が、いつも現場を邪魔して、映画をダメにするんだよなぁ・・・」

 皆で袋にしてやろうか? と相談さえしたという。少々、荒っぽいが、彼は正しい。映画は現場で作るもの・・・。

 「映画は会議室にいる奴から、あれこれ指図されてやるもんじゃねえんだよ!

 何だか、聞いたことのあるセリフ・・。

<つづく>


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ロケハンの意味(上)スタッフの怒り! 2005/9/4 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 以前にも書いたが、映画というと一般の人はどうしても「撮影」が「映画作りの全て」と思いがち。

 だが、「撮影」も長い長い映画作りの「一部」でしかない。今回のようにロケハンは俳優が参加せず、派手さはない。が、時間をかけしっかり行うことが、素晴らしい映画を作る上でとても大切。

 「そのロケ地で、どのような撮影を行うか?」

 監督からスタッフに伝える。「機材、美術、小道具、大道具、他に何を用意すればいいか?」各自、考える。

 とても、とても重要なプロレス。なのに疎かにされることが、しばしばある。参加したベテラン・スタッフが経験談を話してくれた。

 「以前の作品なんだけど・・地方でロケハンをしていると、東京にいるプロデュサーが監督に電話してきて、30分も、40分も話し続けるんだよ!

 監督が忙しいからと電話を切っても、またすぐ掛けて来る。そのたびに1時間近くもロケハンが中断。スタッフは電話が終わるのを待たされ、仕事にならない・・。

 シナリオがよくない、今すぐに直せ! と言ってるみたいでさあ。監督はシナリオも担当しているんだけど。旅館へ帰って書き直せ。ロケハンはスタッフだけに、やらせろとか言ってる。

 全然、分かってねえんだよ! ロケハンの大切さがよぉ!

 スタッフの憤りは続く・・。

<つづく>


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ロケハン/梅工場(下) 2005/9/4 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 ロケハンでは、いつも応援頂いている中田専務さん(当時、現・社長)が自ら工場を案内して下さった。感謝。

 倉庫からの移動中。ロケ地である田辺感を伝えるための「梅干作戦」が好評、というお話をする。

 「梅干の御陰でスタッフは皆、田辺の町を感じてくれたようです。俳優さんたちにも食べてもらおうと思うんです!」

 そう話していると、中田さん。いつもの優しい笑顔でこう言ってくれた。
 
 「だったら、俳優さんへの梅干。全部プレゼントさせてもらいますよ!」

 高価な梅干を大量に頂いた。毎回、自腹で買って、皆に配っていたので僕個人としても大助かり。

 いや、そんなことより、頂いた梅干の御陰で俳優たちは「田辺感」を摘めるはずだ。
 そして今回の映画ストロベリーフィールズ」で、素晴らしい演技を見せてくれるはず!

 中田さん。感謝しております!

 <つづく>

*御陰さまで、この「映画ストロベリーフィールズの製作日誌」のアクセス総数が昨日、8万件を越えました。応援、ありがとうございます!*


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ロケハン/梅干工場(上) 2005/9/4 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 映画ストロベリーフィールズ」メインロケハンの話に戻る。本日は前回お話したばかり中田食品さんの工場。

 日本でもナンバー1の梅干会社だ。漬け物業界でも、トップクラス。

 梅工場見学から何度もお邪魔しているが、今回はスタッフを連れての訪問。まずは上秋津にある旧工場。

 
 ここはすでに使われていないが、昭和40年代の趣きが残る素敵な建物。

 新工場は巨大でモダンな建物。おまけにハイテクで素晴らしいのだが、「ストロベリーフィールズ」の時代設定は昭和40年代。表のシーンはこちらで撮影させてもらう。

 そのまま移動。車で高速を走り、新工場へ。

 広大な敷地の中にある新工場は、まるでシリコンバレーのコンピュターファクトリー。その奥にある巨大な梅干倉庫で、撮影させて頂く予定。

 まるで映画「レイダース失われたアーク」のラストシーンに出てくるような、大きな倉庫。映像的でとてもいい感じ。

 ここで、いちご四人娘の一人。美香の父が働いているという設定。幽霊になった美香が訪ねて来るが、父はそれに気付かない。何も話せない親子の再会。という場面を撮影する。

 天井まで積み上げられたタンクには、梅干が漬けられている。その香りが倉庫中に漂う。そこで撮影できることは、地元感、リアリティ、臨場感が抜群に出る。

 今から撮影が楽しみ!

<つづく>

*御陰さまで、この「映画ストロベリーフィールズの製作日誌」のアクセス総数が本日、8万件を越えました。応援、ありがとうございます!*


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梅干の勉強(4)梅干食べてシナリオ執筆! 2005/9/4 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 梅干作りを実際に見せてもらったことで、梅干の奥深さを知る。それぞれの梅干の特長を理解。職人さんの愛情を感じた・・。

 それを踏まえてシナリオ書くことで、リアリティが生まれ、物語にも奥行きができるはずだ・・。

 中田食品さんで作る梅干「本造り」を食べて、もの凄いしょっぱさ!を実感。

 梅干ひとつで、どんぶり飯が一杯食べられることを理解。その味こそが昔ながらの梅干であり、日本人の知恵がある。

 それを作るマキのお父さんとは、どういう人か?

 僕の中で「ストロベリーフィールズ」の世界観が、さらに明確になった。そうやって梅干を食べながら、シナリオをリライトして行った・・・。

<つづく>


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梅干の勉強(3)梅干と梅酒の生活から始める 2005/9/4 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 見学を終えてから、工場内にある売店を訪れる。中田食品さんが出している梅干全種類と梅酒を買った。毎日食べて、それぞれの違いを勉強だ。


 
 酒を飲むときは、焼酎の梅割り。そして梅酒。「樽」というブランドが最高。まるで梅干のVSOPだ。

 そこからマキと鉄男が、隠れて梅酒を飲んだエピソードを考えた。

 そうやって毎日、梅干と接していると、マキや美香の父が、身近に感じられて来る。その上で、「ストロベリーフィールズ」のシナリオを直す・・。


 
 映画で具体的に、梅干を説明するシーンはない。でも、それを知って書くのと、知らないで書くでは、大きく違ってくる!

(つづく)


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梅干の勉強(2)梅干工場見学! 2005/9/4 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 お邪魔した中田食品の新工場には、見学コースがある。

 2階の廊下から大きな窓をのぞくと、1階にある作業施設がよく見えるようになっていた。

 梅を洗う過程、梅を漬ける過程、梅に味をつける過程。
 
 天皇陛下も見学されたという、大掛かりな工場だ。そこで小さな梅干一粒には、多くの職人さんたちの「苦労」と「努力」が込められていたことを知る。
 
 何より案内してくれたKさんの、梅に対する愛情の深さを強く感じた。梅干を説明する、その言葉の一つひとつに優しさがあふれている。

 まるで自分の娘のことを語るようで、出荷は嫁にやるかのようだ。

 映画子供を生み、育てて行くのに似た作業。そこに必要なのは、物語の題材への、撮影する町への、出演する俳優への愛情。

 「映画作り」も「梅干作り」も同じだと痛感する・・。

<つづく>


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梅干の勉強(1)いろんな梅干! 2005/9/4 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 梅干といっても、いろんな種類がある。今回、「ストロベリーフィールズ」を応援してくれている田辺の中田食品さん。その商品で例を上げる。

 スタンダードタイプの「田舎漬」
 
 「はちみつ味」

 「うす塩」

 かつおが入った「梅かつお」

 昔ながらの塩だけで、付けた伝統の味「本漬け」

 明太子をまぶした「梅明太子」
 
 実は2年前。まだまだ、製作費も集まらず、スタッフも、俳優も決まってなかった頃。シナリオのリライトをするに当たって、僕自身が梅干の勉強をせねばと思った。
 

 マキの父の仕事を、漠然と梅農家と決めていた。が、やはり知らないでは済まされない。

 当時から応援して下さっていた中田さんにお願いし、梅干工場を見学させてもらった。
 
 真夏の猛暑の日。シリコンバレーのような広大な敷地。そこにある中田食品さんの豪華新工場。案内してくれたのは、販売部の課長Kさん。
 
 「南高梅」の由来から、梅の歴史。会社の歴史。梅干の作り方を説明してくれて、実際にその過程を見せて頂く。

 幼い頃から食べてはいたが、作るのを見たのは初めてだった・・・・。

(つづく)


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映画で出ない地元感(7)町を梅干で伝える 2005/9/4 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 そこで故郷・田辺に行ったとき、いつも大量に梅干を買って来る。

 まず、今回の映画ストロベリーフィールズ」のスタッフに配った。最初は皆、不思議な顔をしていたけど、その美味しさが分かると好評だった。

 東京の梅干と違い、田辺産は大きくて肉厚。うまみも強い。そこから梅干を作った人、その土地が想像できたようだ。

 今まで見たことも、聞いたこともなかった和歌山県田辺市。

 だが、梅干がスタッフの中でイメージを作り始めたのである。
 
 「田辺ってこんな旨い梅干を作っている町か・・」

 「マキの親父は、この梅を作ってるのか・・」

 「美香のオヤジはこれを加工してるんだな」

 「ストロベリーフィールズ」という物語にも、リアリティを感じたという。
 

 シナリオを読んだだけでは分からない、ものが伝わる。

 「ストロベリー」の俳優さんたちにも、味覚で田辺感を掴んでもらおう!

(つづく)


タグ:梅干
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映画で出ない地元感(6)味覚による和歌山表現? 2005/9/4 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 味覚によって、スタッフや俳優たちに、和歌山県田辺市という街を伝えられるのではないか? 

 何と言っても旅行に行ったとき強い想い出となるのは、地元で食べた料理だったりする。

 北海道なら、サッポロラーメン。大阪なら、お好み焼き。福岡なら、博多ラーメン。

 単に美味しかったというだけではなく、その土地土地の特色や風土が料理や食材からも感じられるものである。

 では、田辺を表現する料理、あるいは食材、味覚と言えば何だろう?

 田辺の味覚と言えば、みかん? いや、最近は梅干の方がポピュラーだ。

 それに今回の映画「ストロベリーフィールズ」では、梅関係のキャラが多数出ている。

 マキ(演じるは谷村美月)の家は梅農家。

 美香(俳優はまだ、探し中)の父は梅の加工工場で働いている。

 鉄男(波岡一喜)は中学時代から梅酒を飲んでいる。

 何より、その土地でできた食品を食べることで、町のよさを強く感じることができるはずだ・・。

<つづく>


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映画で出ない地元感(5)視覚、聴覚、味覚? 2005/9/3 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 そこでこの数年、僕が撮り続けた田辺の写真。俳優さんたちに見てもらう。

 東陽中学や天神崎、屋敷町を撮影したドキュメンタリービデオ。俳優分コピーし、渡す。


 田辺市には懐かしくも美しい風景があり、大きな入道雲と夕陽が素晴らしい町であることは分かってもらえるはず。

 「ストロベリーフィールズ」のシナリオを読んだだけでは、絶対に伝えられない部分である。

 特にあの天神崎の夕陽は、言葉では語り尽くせない素晴らしさがある。映像でならそれが伝わるはずだ。

 でも、他に何かないか? 田辺ビデオは「視覚的」なもの。「聴覚」もすでに考えている(後日、記述予定)あとは? と考えて、「味覚」があると気づく!

(つづく)


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映画で出ない地元感(4)誰も知らない我古里 2005/9/3 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 和歌山県田辺市で生まれた、歴史上の有名人を上げる。武蔵坊弁慶。といっても、「また大河ドラマ?」と言われる。

 天才学者・南方熊楠も田辺市に住み活躍した。といっても知っているのは、映画関係者だけ。それも「ああ、あの潰れた映画の主人公ね!」と印象は悪い。

 今回のスタッフでも「撮影に参加しなければ、和歌山県には一生行く事はなかったろうなあ・・」と言う人が多い・・。
 
 でも、現地を訪れたスタッフ、これまでに連れて行った若い子たちは皆、「田辺の町の懐かし感じが素敵。とても美しい町ですね!」と大感動してくれる。

 それを「ストロベリーフィールズ」に出演してくれる俳優さんたち、佐津川愛美や谷村美月、そして芳賀優里亜。三船美佳さんや並岡一喜くん。

 他、まだこれから決まる俳優さんたちに、伝えることで物語の舞台となる町・田辺を感じてもらいたいのだ・・。

<つづく>


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映画で出ない地元感(3)誰も知らない和歌山 2005/9/3 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 東京に住む多くの人は「和歌山県」と言われても、何もイメージが浮かばないのが現実。

 「わかやま/和歌山」と言うと、よく「おかやま/岡山?」と聞き直される。 有名な観光地がある訳でない。修学旅行で行くこともないだろう。

 関西でも奈良京都は古都、神戸は港町、大阪は食い倒れに吉本興業。強いイメージがあるが、和歌山県はその種のものがまるでない!
 
 例えば、和歌山は江戸時代、徳川御三家のひとつ。八代将軍の吉宗を輩出している。

 が、吉宗といっても、たいがいは「暴れん坊将軍?」「松平健?」マツケンサンバ?」としか連想してくれない。

 「それとも大河ドラマ?」と思われ、和歌山県と結びつかないようだ。それどころか一番多くの答えが・・。

 「和歌山県・・田辺市・・・聞いたことないなあ・・・」

 残念ながらこれが、現実・・。

(つづく)


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映画で出ない地元感覚(2)リアリティの種? 2005/9/3 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 映画ストロベリーフィールズ」の舞台は、和歌山県田辺市。

 俳優は住人に成り切ることはできなくても、「東京の人が演じている感」はなくしたい。

 せめて「この人は、ここで暮しているんだろうなあ」と感じるくらいの雰囲気は、出したくて悩んでいた。

 と、言って彼らを事前に町に連れて行くことは、スケジュール的にも製作費的にも不可能。では、どうすればいいのか?
 

 俳優というのは非常に鋭い感性で人や物を見て、それを表現するにはどうすればいいか?を常に考える人たち。

 だから、何かヒントがあれば実際に経験したことのない役でも、リアルに演じてくれる。

 同じように田辺に行けなくても、町を知ってもらうことで、リアリティを出してもらえるのではないか?と考えた・・・。

<つづく>


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映画で出ない地元感覚(1)黒澤明とデ・ニーロの場合 2005/9/4 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 本日も、田辺をロケハン。移動の途中で考える。

 地方を舞台にした映画ドラマを見ていると、「いかにも東京から来た俳優が、地元の人を演じている!」という違和感が漂う作品がある。

 町の人がエキストラで出ていたりすると、その差は歴然。農家にも漁師に思えないのに、畑を耕し、地引き網を引いている。それが許せなかった。


 
 が、難しいのは東京に住む俳優に撮影時にだけ、いくら漁師の衣裳を着せても、それらしく見えない。できれば撮影の何カ月も前から漁師として、生活してもらえればいいのだ。

 ロバート・デ・ニーロは「タクシードライバー」の撮影前に、本当に免許を取りニューヨークでタクシー運転手をした。

 黒澤明監督は時代劇の衣裳でも、俳優に持ち帰らせる。そして自宅で日頃から着させて、何度も洗濯させる。衣裳もそうすることで体に馴染む。

 ただ、今の日本映画界ではなかなか、そこまではできないい。ほとんどドラマでは、その辺を諦めて撮影している。が、何か方法はないか?考えた・・。
 
(つづく)


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故郷でロケ地巡りの旅を!/誰も知らない懐かしい町 2005/9/3 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 和歌山県田辺市には、歴史に残る有名な建物はない。が、素晴らしい家やお寺がたくさんある。素敵な風景がいっぱいある。

 観光ガイドに載るようなものではない。が、映画の撮影があれば、そこもまた観光地だ。

 尾道と同じように「田辺映画マップ」を作れば、都会の若い人たちがロケ地巡りに来てくれるかもしれない。映画をきっかけに、田辺に興味を持ってくれるかもしれない。

 取り壊わさずに東陽中学の木造校舎が記念館として残せれば、誰もが感動する最高の観光スポットだ!

 天神崎もロケ地マップに載せる。夕陽はここから見れる!理沙が立った場所はここ。マップにはそれも書かれている。

 鉄男の働く高山寺はここ。マキたちが幽霊になった墓場もある。

 会津川の河原に、マキと理沙がケンカしたポイント。そこには古いが、懐かしい感じの大きな排水口。マップにはそんなふうに書きたい。

 映画があることで、町の「素敵な場所」や「懐かしい風景」を繋ぐことができる。田辺の良さを多くの人に、伝えることができる。観光ビジネスとしても成立する話。


  思い出すのは映画の協力をお願いしてまわったとき、多くの人に言われたこと。

 「今、田辺は漁業も、農業も、林業もアカン。せめて観光でがんばりたい。でも、みんな田辺を飛び越えて、白浜温泉に行ってしまう。何か、観光で来てくれる要素がほしい・・」

 それに応える展開ができる。映画をきっかけに、いろんなことができるはずだ。

 単に「観光ビジネス」というだけではなく、昭和40年代の香りが残る田辺と言う街を若い人たちに感じてほしい。そこに彼ら彼女らが探す、何かが見つかるはず・・・。

 まだ、映画の撮影も始まっていないが、田辺映画マップ製作。「ストロベリーフィールズ」の企画スタート時からの夢である!

<つづく>


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ロケ地マップ片手に尾道の旅(下)深町君の家はどこ? 2005/9/3 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 「時をかける少女」の深町君の家が見つからない。庭にラベンダーのビニールハウス(これは撮影用に作られたが)のあるあの建物。

 かなり時間をかけて見つけたが、本当にそれだかどうか確信が持てない。地図にも場所が明確に書かれていない。そのことを以前、大林監督にお聞きしたところ。笑顔でこう言われた。

 「あれはね・・迷うように作った地図なんだよ・・」

 というのは、観光ガイドや地図を見ながら旅をすると、確実にその場所につける。
 そしてガイドブックに載っている写真と、ほぼ同じの建物を見付け、また次へ向う。

 それが観光だろうか? そこに物語がない・・と監督は考えたそうだ。だから、尾道映画マップは分かりにくく作った。地図を見ながら行くと迷うようになっている。
 
 「この道でいいのかなあ?」「こっちじゃないのかな?」そう思いながらロケ地を探す。地図は手がかりにしかならない。

(写真下は「転校生」で主人公の2人が入れ替わる石段のあるお寺)

 そうやって苦労して目的地に辿り着けば、感動もひとしお。そこに物語が生まれる。目的地に着かないで、別の風景を見つけた。それもまたドラマであると話してくれた。

 なるほど、その通りだ。観光ガイドに載った建物の写真を、確認するのが旅ではない。映画を介することで、旅がドラマテックになる。物語が作れる旅。

 わが古里を思い出す。田辺でも映画を撮れれば、同じことができるのではないか?
「ストロベリーフィールズ」を撮れば、「物語のある旅」ができるようになるのでは?

<つづく>


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ロケ地マップ片手に尾道の旅(上) 2005/9/3 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 尾道にも大林映画の感動を求めて、数多くの観光客が訪れた。ロケ地を見つけ易いように作られたのが、「おのみちロケ地案内図」。

 が、それは単なるガイド地図ではない・・。とても、面白い意図があった。

 1995年。僕が尾道を訪ねたときも、駅でロケマップを手に入れ、それを見ながら町を歩いた。

 反対側から同じ地図を見ながらやってくる若い子。何だか仲間意識を感じ、声をかけたくなる。

 「どの、作品が一番好き?」「僕は『時かけ』・・」話ができそうだった。

写真下。03年。尾道での僕。「さびしんぼう」の船を見つめる)

 2003年に尾道に行ったときには、ロケマップの第2弾が出ていた。こちらは「新・尾道三部作」である。

 「あした」「ふたり」「あの夏の日」

 その3本のロケ地を記した地図。旧三部作のロケ地もまわるので、1日観光では足りなくなる。

 ロケマップを持って撮影場所を探しをしていて、知り合った男女もいるらしい。

 その後、恋が発展して結婚。数年後に子供連れて、再び尾道を訪れたという素敵な話もある。

(尾道の風景。トロイメライが聴こえて来そう!)

(「さびしんぼう」のラストで富田靖子が主題歌を歌う船)

(「あした」の舞台となった船着き場の待合所)

(尾道ラーメン。必ず食べる!)

(「さびしんぼう」に登場する商店街)

(「ふたり」で石田ひかりがピアノ発表会をしたお寺)

(尾道土産として売っていた)

 ただ、ひとつ疑問があった。地図が正確に書かれておらず、なかなか見つからないロケ地があった・・・。

<つづく>


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地方映画ブーム(10)アメリカは映画で観光地アピール 2005/9/3 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 「ローマの休日」を見た人がローマに行くと、必ず「真実の口」を訪れる。オードリー・へップバーンがアイスクリームを食べた石段を、歩いてみたいと思う。

 なぜか? それはまず「ここで撮影されたんだ!」という感動。オードリーはここに立ったんだという感激。

 そして映画の中の世界に飛び込んだかのような体験。ヘップバーンが演じた王女、グレゴリー・ペックが演じた新聞記者になったかのような気持ちにもなる。

 こんなふうにアメリカ映画では、昔から観光地を作り出したり、アピールすることが多く行われている。

 国策として、ビジネスとして利用している。その効果は絶大。世界中から数多くの観光客が、ロケ地を訪れるのだ。

 ニューヨークでは・・
 「ティファニーで朝食を」のティファニー宝石店。
 「キングコング」が最後に昇るエンパイアー・ステイトビル。

 LAでは・・ 
 「ダイハード」の舞台となったナカトミ・プラザは、LAにあるフォックス・ビル。(写真下)

 「リーサルウエポン」のクライマックスシーン等で有名なハリウッド大通り(写真下は「ブレージングサドル」でも使われたチャイニーズシアター周辺)

 そんなふうに歴史と深い関わりをもたない、店や建物まで、映画が撮影されることで有名な観光地に早変わりする。地方映画ブームは、その日本版だと思ってもらえると分かり易い。

 先にも書いたが観光地を売り出すために映画を利用しても、それは成功しない。が、素晴らしい映画は、そのロケ地をもアピールしてしまう力がある。

 それを多くのアメリカ映画は実践。昔から市や州は撮影に非常に協力的。そのアピール効果の凄さを熟知していたからである。

<つづく>


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地方映画ブーム(9)テレビドラマの大きな弱点 2005/9/3 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 一方、テレビドラマはどうか? 

 ゴールデンタイムの連続ドラマは、高視聴率を稼ぐことが多い。が、例えば、大人気の木村拓哉が昨年、主演したドラマのタイトルを覚えているだろうか?

 大ヒットした「東京ラブストーリー」や「101回目のプロポーズ」は、テレビで再放送されているだろうか? 過去のトレンディ・ドラマが、今もレンタルビデオに置かれているだろうか? 

 「男はつらいよ」シリーズや黒澤明の作品はDVDにもなり、レンタルビデオ店にも置かれている。テレビでも何度も放送される。

 有名作品でなくても、10年前、20年前の映画はレンタル点の棚に並んでいる。

 が、テレビドラマに対して視聴者は放送が済むと、驚くくらいにさっぱり忘れる。何年も経ってから見直すということもしない。

 だから、大河ドラマ観光地も放送が終わると人が来なくなる。それがテレビの特長。

 そう。テレビは西洋医学。即効性はあるが弊害があり、長くは効かない。映画は漢方薬。すぐには効かないが、効力は長く。いろんなメリットがある。

 その点を最近では評価され、多くの自治体が映画誘致に積極的なのだ。

 が、それは今に始まったことではない、海外では何十年も前から行われていたことである・・・。

<つづく>


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地方映画ブーム(8)わが町を宣伝  2005/9/3 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 映画は作られると、先に紹介したメディアの全てで流れる。舞台となった町が多くの人の目にさらされることになる。

 これを広告代理店などがよく計算する「アピール効果」として計算すると、もの凄い額になる。何億円という宣伝費用をかけて、町をアピールしたのと同じ。

 また、CMや広告と違い、作品そのものが宣伝となるだけではない。映画の場合は公開時に、多くのマスコミが作品紹介をしてくれる。

 広告料を払わなくても情報誌は映画を解説、いつから公開だと書いてくれる。

 最近は出版関係だけではなく、インターネットによる映画紹介サイトも豊富。

 テレビラジオ番組での紹介。CMや広告ではあり得ない事だ。

 それらの効果も入れると、何十億円という宣伝費をかけた広告をしたのと同じレベルのアピールになる・・。

<つづく>


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地方映画ブーム(7)観光のためのCM 2005/9/3 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 これがもし、**市をアピールするCMを作り、テレビで流したらどうだろう?

 製作に数千万円から必要。有名俳優を使えば、さらに巨額になる。

 まともなCMなら製作に1億円。放送に1億円というのが基本。それをマスコミが取り上げてたりはしてくれない。純粋に広告である。

 それで必ず多くの観光客が来てくれるか?というと、どうなるか分からない。

 そう考えると映画に数千万投資した方が、遥かに有効。「CMの何十倍もの効果がある」ということになる!

 さらに「映画」には、あまり気付かれない大きな強みがあった・・。

 <つづく>


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地方映画ブーム(6)シネコンが可能性を広げる 2005/9/3 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 さらに映画環境は、この10年で進化している。
 

 昔は大手映画会社が作った作品でなければ、作品を映画館で上映するのはむずかしかった。
 独立プロが作っても、独立系の映画館でしかかけられない。都内で1館の上映。というような形。

 ところが、最近はシネコンが発達している。日本の映画館の半数以上がシネコンになろうとする勢い。

 映画企業ではない会社の映画も、バンバン上映される。

 さらに、大手ビデオレンタルチェーンの隆盛。どんな田舎の町にでも、最近は巨大なレンタルビデオショップがある。そこにズラーと並ぶ、ビデオやDVD。

 つまり、映画を見る環境は10年前と違い、増え続けるシネコンを始め、膨大な数のレンタルビデオ・チェーンなど、恵まれた環境下にある。

 形態を変えることで、数多くの人に見てもらう環境が出来上がっているのだ。

<つづく>


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地方映画ブーム(5)映画と観光? 2005/9/3 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 映画の場合は劇場公開されても、舞台となった町が混乱するほど観光客が大挙して押し寄せることはない。

 でも、映画というのは、公開されたあとあとまで効果がある。

ー>劇場公開
 
ー>ビデオ発売

ー>ビデオレンタル

ー>テレビ放送

ー>衛星放送

ー>ケーブル放送

ー>インターネット配信。

 つまり、10年以上の間、どこかで映画が流れていることになる。

<つづく>


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地方映画ブーム(4)大河ドラマ観光地? 2005/9/3 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 「大河ドラマ観光地」というのを、ご存知だろうか? 

 大河ドラマが放送の間中、その舞台となる町には多くの観光客が押し寄せる。ま、毎週、テレビで宣伝してくれているようなものだから。

 それにより町は巨額な観光収入で潤う。ある町では、観光バスが駐車できないほど押しかけたので、新たに広大な敷地の駐車場を作ったほど。

 

 ところが、大河の放送が終了すると・・・パタリと客は来なくなった。以前にも増して人が来ない・・・。

 市の駐車場。膨大な経費をかけて作ったのに、今ではガランとしている。ただ、整備したときの借金を、市は今も返済し続けている。

 その町だけではなく、大河ドラマ観光地の運命。ビジネスとして考えた場合。決していいパターンではないだろう。

 対して、映画はどうか? 

<つづく>


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地方映画ブーム(3)映画で町を発信? 2005/9/3 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 単なる観光PR映画では、観客の心は掴めないのだ・・・。僕が古里・田辺市で監督する映画「ストロベリーフィールズ」も、その辺に気をつけなければ・・と思う。

 映画を町の宣伝に使おうとすればするほど、観客にそれは伝わらない。「いい町でしょう?」「是非、来てください」と言う思いを込めると、ダメ。

 大切なのはその地方の風景を「背景」にすることで、雰囲気や物語が盛り上がること。奥行きが出ること。そうすることで、初めて町の良さも伝わるのだ。

 だが、今回は町のPRというより、映画を撮影することで和歌山県に「田辺」という素敵な町があることを伝えられる。

 日本中、いや、世界中に町の風景を見てもらうことができる。それはとても、嬉しいこと・・・。

 「でも、今の時代。映画よりテレビの方がたくさんの人が見るし、力があるんじゃないかな?」

 そういう人もいるだろう。その通りではある。でも、今は映画に注目が集まっている。なぜなのか・・?

<つづく>


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地方映画ブーム(2)失敗作の理由? 2005/9/3 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]

 「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」・・・・「尾道シリーズ」は大ヒット。作品としての評価も高い。が、地方映画の中には、内容的な評価されないものも多い。原因は「地方映画」ではなく、「観光映画」にしてしまったためだ・・。

 中身のある感動的な作品を作るのではなく、その地方を宣伝するために「映画」という形を利用しただけのものが多かったから・・。

 観光の目玉としてアピールしたい、祭、お寺、建物、施設、風景をドラマ内でバンバン紹介。お話はそっちのけ。要はドラマ形式の「PR映画」を製作したからだ。

 これではタイアップを取りまくる、テレビの2時間ドラマ以下。入場料を払って劇場で、地方のコーマーシャルを見たい人はいないだろう。

 何より、町に対する思いが感じられない。「宣伝して、観光客がたくさん来てほしい。みやげものを買って、多額のお金を落としてほしい。観光収入を上げたい」という思いばかりが先行していた。

 それに対して、大林映画には尾道に対する「愛」がある。「みなさん。尾道に来てください」ということがテーマではない。そこには「物語」があり、「恋」や「青春」があり、「感動」がある。

 だからこそ尾道の風景が心に残り、町を訪ねてみたくなるのだ・・。
<つづく>


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