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第七章 鉄男を探せ!編2 ブログトップ

「ストロベリーフイールズ」キャスティング状況 2005/8 [第七章 鉄男を探せ!編2]


夏美・・・・佐津川愛美

マキ・・・・谷村美月

理沙・・・・芳賀優里亜

美香・・・・学級委員。面倒見がいい。でも、友達がいない。

鉄男・・・・波岡一喜!!!! 

春美・・・・・三船美佳


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波岡君。宿題始める  2005/8 [第七章 鉄男を探せ!編2]

 先に上げた宿題ビデオ。これを俳優に見てもらう。と・・。

 「天国から来たチャンピオン」を見て「幽霊の映画と言っても『呪怨』ではないんだな?」と感じ・・。

 「小さな恋のメロディ」を見て「先生と主人公たちの関係はこうなんだ!」とか、五感で感じてもらいたいのだ。 
 
 さて、波岡君。猛烈な勢いで宿題ビデオを見て、早々に感想をくれた。

 「『生きる』見ました! **が俺ですね!」

 またまた、鋭い! 「ストロベリーフィールズ」のテーマを理解してくれているのを感じた。

 しかし、撮影が始まると、これまた彼が想像もしない重大な任務が用意している。波岡一喜の戦いは、これからが本番!

<つづく>


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「ストロベリーフィールズ」宿題ビデオリスト 2005/8 [第七章 鉄男を探せ!編2]

<洋画>

 「フィールド・オブ・ドリームス
 「天国から来たチャンピオン」
 「小さな恋のメロディ」
 「リトルロマンスジョージ・ロイ・ヒル監督
 「今を生きる」ピーターウィアー監督

 「素晴らしき哉!人生」フランク・キャプラ監督
 「ET」S・スピルバーグ監督
 「冒険者たち」
 「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ
 「刑事ジョンブック 目撃者」ピーター・ウィアー監督

<日本映画>

 「時をかける少女」大林宣彦監督
 「生きる」黒澤明監督
 「赤ひげ」黒澤明監督
 「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!大人帝国の逆襲

<舞台のビデオ

 劇団・新感線の「髑髏城の七人」(赤)
 キャラメルボックスの「ブリザード・ミュージック」

<テレビドラマ>

 「特捜最前線/地図を描く女」
 「木枯し紋次郎/峠に哭いた上州路」

<つづく>


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太田組名物・宿題ビデオ? 2005/8 [第七章 鉄男を探せ!編2]

 こうして波岡一喜で、鉄男役が決定!

 太田組恒例の宿題ビデオを渡す。役作りと作品の方向性把握の参考に見て、さらに感想文を書いてもらう。

 それによって、それぞれがイメージする「ストロベリーフィールズ」という、まだ形をなさない作品の共通言語を探す。

 そして彼がどう考え、どうアプローチしていくのか?を見つめながら、一緒に鉄男というキャラを作って行くのである。

 そのための指針が宿題ビデオ。役によってそれらが増えたり減ったりする。

 映画いうのは同じシナリオからでも、監督によって全く別の作品になったりする。でも、撮影前に想像するのは難しい。説明するのも非常に困難。

 色とか匂いを言葉にするようなものである。だから、せめて方向性を掲げ、西に進むのか? 東に進むのか?を伝える必要がある。

 宿題作品のタイトルは、以下の通り。

<つづく>


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シャア・アズナブールと波岡一喜  2005/8 [第七章 鉄男を探せ!編2]

 また、今も人気のアニメ「機動戦士ガンダム」。

 これも監督・富野由悠季の思いは、主人公のアムロやカミーユにはない。たぶんそれは、敵とも言えるシャア・アズナブールにあるだろう。

 彼の視点を借りて富野監督は、「人類の愚かな所業を見つめることでの、革新を願っている」のだと思える。

 同じように「ストロベリーフィールズ」でも、テーマを担うキャラは実は主人公ではなく、狂言回しにも見える鉄男に置いた。

 分かり易くいうと、鉄男というのはカーツ大佐であり、シャア・アズナブールと同じ役割。

 それによって「地獄の黙示録」や「ガンダム」のように、主人公たちの悩みや悲しみをより強く伝えるという構図を作り上げている。

 そんな説明をすると、波岡一喜君が固まっていた。後にいる事務所社長が「何か彼の背中からプレッシャーが、ビンビンに伝わってきます!」と笑っている。

 波岡君は「単なる狂言まわしではない」ことは見抜いていたが、そこまで重要な役とは考えてなかったのだろう。

 しかし、それを理解していた波岡一喜は、俳優として非常に鋭い。そして、彼らなら必ず、鉄男を体現できると思えた・・。

<つづく>


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「地獄の黙示録」と鉄男役 2005/8 [第七章 鉄男を探せ!編2]

 通常、映画では作家の「思い(テーマ)」は、主人公を演じる俳優に託されることが多い。

 黒澤明は、三船敏郎が演じた桑畑三十郎や真壁六郎太ら。

 ジョンフォードなら、ジョン・ウェインが演じたガンマンたち。

 ジョージルーカスは「ルーカス」という名前の一部を取り、「ルーク」として「スターウォーズ」の旧三部作の主人公に思いを託した。

 数少ないが、主人公でないキャラに「作家の思い」が託されている作品がある。

 例えば「地獄の黙示録」。

 監督であるフランシス・コッポラの思いは、主人公のウイラード中尉(マーティン・シーン)ではない。

 最後の最後にしか出て来ない、怪物のようなカーツ大佐。マーロン・ブランドにあると思える・・。

(つづく)

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「ストロベリーフィールズ」のテーマを担う男 2005/8 [第七章 鉄男を探せ!編2]

 その頃、僕の友人たちがどんどんと結婚。一児の親なっていた。

 そんな1人。N君は親に勉強しろと言われるのが嫌で、大学進学を拒否。結婚した今、こう言う。

 「子供には勉強しろと言っている。趣味ばかりやるなと言う。悲しいけど、それしか言えることがないんだ・・」

 あれほど嫌っていた彼の親と、同じこと言うようになった。

 演劇学校に通ってくる生徒たちを見て、気付く。子供たちは、家庭では見つからない大切な答えを探している。あの頃のN君と同じだった。

 無意識に演劇を通して、それが見つかると感じている。

 しかし、その答えは、皮肉にも親たちが持っているのだ。ただ、当たり前過ぎて気づかないだけ。

 それが分かるのは、両方の気持ちが分かる真ん中の30代。つまり、僕らの世代。それが「ストロベリー」のテーマとなる。

 物語の中でも親と子供の対立を描いた。その間で大切なことを伝えるのは30代。その役割を負うコメディリリーフ的な役を作る。重要な使命を担ったキャラだ。

 喧嘩っ早く単純だが、情がある。誰にも優しい元不良少年。名前を「鉄男」とつけた・・・。(つづく)


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鉄男役〜シナリオを書くきっかけ /2005/8 [第七章 鉄男を探せ!編2]

 波岡君の話を聞き、思い出すのは5年前こと・・・。

 シナリオを書くきっかけとなった10代の子たちがいた。ワークショップで教えていた生徒たちだ。

 彼女らは流行のコギャルとは違い、僕が10代のときよりも純粋で、刹那的。傷つきながら生きているように感じた。

 母親が演劇を反対し続けている子。虐待されている中学生。母子家庭の子。自衛隊を飛び出して来た奴。人と話が出来ない女の子。

 演劇以前に神経科に行った方がいい男子。共通するのは皆、家庭に問題があることだった。

 親たちとも話した。皆、子供の将来を心配していた。でも、母親たちは、息子や娘たちの夢を奪い、平凡な生活に押し込めようとすることが多い。

 演劇活動でようやく人と話しができるようになってきた子を、勉強に専念させたいと辞めさせてしまった・・・。

<つづく>


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鉄男役の意味? 2005/8/30 [第七章 鉄男を探せ!編2]

 波岡一喜君はこれまでの笑顔と打って変わって、真面目な顔になり話だした。

 「鉄男の役割・・・・ですかあ? 鉄男の意味? んーーーー自信はないんですけど・・・鉄男って単純に考えると、コメディリリーフですよね?

 けど、何か違う。関係ないかもしれへんですけど、嬉しかったのは鉄男は誰とでも仲がええことなんです。
 マキのオヤジも、お母さんもよう知ってるし、夏美の母親とも親しい。夏美やマキの面倒もみてるし、同世代の春美とも仲ええ。

 けど、今の時代は子供は子供。大人は大人同士でしか交流がないですよね。俺が子供の頃にいたおっちゃんは、近所の子供とアイス食うたり、見知らぬオヤジと酒場で仲良くなったり、誰とでも仲良くなるんですよ。

 鉄男てそんな感じして、その辺に意味があるんとちゃうかな?と思うんです」

 やるな! 波岡! 鉄男の意味はまさに、その延長線上にあるのだ!

(つづく)


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波岡一喜と鉄男  2005/8/30 [第七章 鉄男を探せ!編2]

 俳優は演じる上でまず、「役柄」を考える。

 つまり、その役は「どんな人物」で、「どんな性格」で、「どんな経歴」なのか? をシナリオを読んで、推理、想像し、自分のものにしなければならない。

 波岡君が演じる鉄男であれば元・不良。兄貴的存在。二枚目半。人情家等である。

 が、実は「役柄」だけではなく、もうひとつ考えねばならないことがある。それが「役割」。以前にも説明したが、書いておく。

 「役柄」は性格や設定だが、「役割」は「その作品における意味、テーマのどの部分を担っているか?」というもの。

 これを把握して役作りをする若手はなかなかいないと思う。 果たして波岡君はどうか? 

 分かっていれば大したものだが、でなければ、その辺から話して行く必要がある。ズバリ! それを聞いてみた。

 彼はこれまでの笑顔と打って変わって、真面目な顔になった・・。

<つづく>


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天王寺出身・波岡一喜! 2005/8/30 [第七章 鉄男を探せ!編2]

 そんな高校の帰り、僕は天王寺や新世界をうろつき、薄汚い映画館に通っていた。

 高校時代の放課後は「じゃりん子チエ」の世界にいた。その天王寺で育ったのが波岡君。

 広い東京で昔の友人に出会ったような感覚があったのは、そのせいだろう。

 天王寺出身の波岡君なら、鉄男を演じるのに相応しい。キャラの背景も経験も持っている。

 いろいろと話をしたが、最初の段階でもう決定していた。波岡君からは鉄男色のオーラが出ている。

 だが、鉄男というのは、もの凄く「大きな意味」と「映画のテーマ」を担う存在。その事実を知るとき、さすがの波岡君も青ざめることになる…。

<つづく>


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天王寺出身の俳優 2005/8/30 [第七章 鉄男を探せ!編2]

 波岡一喜君は好青年。ルックスもよく、真面目で、強さの中にも繊細さがある。

 映画パッチギ!」では高校生を演じているが、実際は27才。でも、かなり若く見える。プロフィールを見ながら話を始めた。

 出身は大阪府って書いてあるが、大阪のどこだろう? 聞いてみた。

 「生まれも育ちも、天王寺です!」

 と笑顔。ああ、なるほどそういうことか! 先に思わず「よぉ!」と言ってしまった理由が分かった。

 天王寺は大阪で、キタやミナミに次ぐ大きな町である。が、その2つは、この10数年でどんどん新しくなり、大阪らしさが少なくなっている。

 その中で、天王寺だけは未だに、「大阪!」と言う感じ。実はそこに僕の母校である、U高校もある。

 「ホンマですか!? 知ってますよ。めっちゃ近所ですから!」

 と波岡君もよく知っていた。だから、僕も天王寺をよく知っている。あの町の空気、活気、風、臭い。天王寺ならではの、ものがある・・。

<つづく>


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「パッチギ!」波岡一喜、登場! 2005/8/30 [第七章 鉄男を探せ!編2]

 芳賀優里亜と会った日。もう一人。重要な役の面談があった。

 鉄男役である!

 2005年8月30日。午後5時。製作会社で待っていると、時間通りに波岡一喜君が事務所の方々とやってきた。

 映画の世界でも初対面のときは、ちゃんと挨拶をする。

 「初めまして。監督の太田です」

 それが常識なのに、波岡君を見るなり「よぉ!」と言ってしまった。

 なぜか? 昔の友達に会ったような表現になった。波岡君も・・。

 「はあ、どーも!」

 と、「ああ、久しぶりです!」という感じで答えた・・。いい感じだ。

(つづく)


タグ:波岡一喜
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