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2003年3月26日 訪問 [第4章 尾道ロケハン篇]

  D社のPと共に、大林宣彦監督をお訪ねした。「初めまして・・」とご挨拶すると監督は「おや、どこかで会ったことないかな?」と言われた。

 「実は『あした』と『三毛猫ホームズの黄昏ホテル』で、お世話になっています・・」

 そう答えると、「そうだろう? どこかで会ったと思った」と巨匠は微笑む。凄い人だ・・どの作品もスタッフは100人くらいいるし、何本も映画を撮っているので何千人もの関係者がいる。それも『三毛猫』は6年前! 凄い記憶力。

 今は監督業をしていることを報告すると、凄く喜んでくれた。新作は応援したいと言ってもらえる。
 そこで今回の経緯を説明。「ストロベリーフィールズ」の尾道ロケと監修についてお願いする。と、監督は優しを込めながら、厳しくこう言った。

 「太田君。ここぞという映画作りでは妥協してはいけない。製作費が出るからと、心を捨ててはいけません。この作品は尾道ではなく、和歌山で撮るべきです!」

 全てお見通しだった。そして時間をかけて映画作りとはいかに「思い」が大切であるか? お金に魂を売って、自分をなくしてはいけないことを話してくれた。(このときの話は「ストロベリー」のパンフレットにも、大林監督が書いてくれています)

 自分の思い・・・そうかもしれない。尾道で感じたあの感じ。今も渦巻く、監督の町への思い。それが名作を生んでいたことは感じていた・・。でも、「思い」って何だろう・・。

(つづく)


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